ダイハツ工業で174もの不正が発覚した問題。
このまま乗っていて大丈夫?
購入者はどうしたら…?どうなるの?
と声が多数上がっています。
今後気になるのが、補償や返金についてです。
この記事では、1/24までの
- ダイハツユーザーの方への補償・返金は?
- ダイハツ納車待ちの方への補償・返金は?
- 不正車種は?
- リコールの可能性の車種
- 型式指定を取り消す車種
という内容についてお伝えしています。
12月21日午前9時前から、大阪・池田市にあるダイハツ本社で道路運送車両法に基づき国土交通省の職員らによる立ち入り検査が行われ、報告内容に違いがないかなどを調査が行われました。
同省は安全や環境に関する国の基準(保安基準)に適合するか検証を進めており、確認が済むまで全ての現行生産車の出荷停止を指示しているそうです。
量産に必要な「型式指定」の取り消しを含めた行政処分を検討しており、停止が長期化する恐れもあるとのこと。
ダイハツは1月末まで生産を停止し、再開のめどは立っていませんが、取引先である400社以上の部品メーカーと補償の交渉を進めていくとしています。
1月15日、国土交通省は、国の「型式指定」申請で不正があった車種で基準を満たすかどうか確認する試験を、滋賀県竜王町の同社工場で報道陣に公開しました。
試験結果について「判明したものから順次、月内の公表を目指す」と話しているとのことです。
ダイハツユーザー・納車待ちの方への補償・返金は?
現時点では、明確な補償内容については伝えられていません。
会見で補償についての質問に対し、
“一番大事なのは、お持ちいただいているお客様、お乗りいただいているお客様に対して、一つ一つご意見を聞いて補償につながるような案件がないかということも調べながらになります。”
と説明していますので、具体的な補償が行われるのには時間がかかりそうです。
『対応』については、記者会見で説明していました。
記者会見から各ユーザーへの対応内容は以下の通りです。
ユーザー | 新車/中古車 | 対応内容 |
現時点のダイハツユーザー | 新車 | 認証手続きで不正を行ったが、車内検査では合格点が出た。 引き続き乗車可能 |
中古車 | ダイハツの所有権を離れているので、現時点で補償は考えていない。 | |
納車待ちのユーザー | 未生産 | いつ生産できるか未定(監査中) 購入者には時期未定の状態で納車を待ってもらうことになる |
生産済 | 販売会社ごとに顧客と対話し、納車するかどうか判断 | |
海外ユーザー | 各国の当局と一つずつ丁寧に中身を説明しながら相談しながら進めたい。その国の基準を満たしていれば販売を再開したい。 |
詳しい対応内容は以下でまとめています。
ダイハツユーザーの方への補償・返金は?
現時点でダイハツ車を利用されている方への補償・返金はどうなるのでしょうか?
新車で購入、現在乗っている方
新車で購入し、現在乗車している方は、引き続き乗車可能と説明されています。
今回不正が見つかった試験というのは「衝突試験」なので、車が走行する上での安全性に問題はなく、衝突した際の試験が不十分だったようです。
奥平社長は、発覚した174の不正について一つずつ安全性を再確認した結果、「乗り続けて問題がある事象はなかった」と説明しています。
「我々は安全にこだわって調査してきた。社内の調査ではあるものの、安心して乗り続けていただく上で問題がある事象も発生していない」
ただ、そう言われても不安は残りますよね…。
会見中のチャットでも安心できない…との声が多数出ていました…。
追記(12/26)
ダイハツによると、親会社のトヨタと共同で再試験を実施したところ、不正が発覚したすべての車種で法的な安全基準を満たしていて、乗り続けても問題ないことが確認されたということで、車検も問題なく通るとしています。
中古で購入、現在乗っている方
中古で購入し、現在乗車している方は、ダイハツの所有権を離れているので、現時点で補償は考えていないそうです。
乗り続けるかどうかは、購入者の判断に委ねると説明しています。
納車待ちのユーザーの方への対応
現時点で納車待ちのユーザーの方への対応は、未生産・生産済で分かれます。
未生産
販売店と契約済みであり、これから生産に入る予定の車については、
国交相を含めた国の監査・調査中であり、いつ生産できるか未定と説明。
生産再開の目処が立っていないため、購入者には待ってもらう必要があり、時期未定の状態です。
追記(12/24) 少なくとも1月末まで、完成車を製造する国内全4工場での生産を停止することが伝えられています。2月以降も再開は見通せず、生産停止がさらに長期化する可能性があるとのこと。
生産済
受注済み約6万台のうち、完成済みは4万8000台。
販売会社ごとに顧客と対話し、納車するかどうか判断していただくと説明しています。
\奥平総一郎社長はどんな人?/
【ダイハツ】奥平総一郎の息子や家族構成・経歴!嫌いという声はなぜ?
ダイハツ不正車種
不正があった車種は、64車種・3エンジンにものぼります。
64車種の中には、18車種の生産終了車も含まれています。
詳しくはこちらの日刊自動車新聞電子版・ベストカーwebもご覧ください。
- ミラ イース(ダイハツ)
- ピクシス エポック(トヨタ)
- プレオ プラス(SUBARU)
- タント(ダイハツ)
- シフォン(SUBARU)
- タフト(ダイハツ)
- ムーヴ キャンバス(ダイハツ)
- コペン(ダイハツ)
- コペン(トヨタ)
- ハイゼット カーゴ ※デッキバン含む(ダイハツ)
- アトレー ※デッキバン含む(ダイハツ)
- ピクシス バン(トヨタ)
- サンバー バン(SUBARU)
- ハイゼット トラック(ダイハツ)
- ピクシス トラック(トヨタ)
- サンバー トラック(SUBARU)
- ロッキー(ダイハツ)
- ライズ(トヨタ)
- レックス(SUBARU)
- トール(ダイハツ)
- ルーミー(トヨタ)
- ジャスティ(SUBARU)
- グランマックス(ダイハツ)
- タウンエース※(トヨタ)
- ボンゴ(マツダ)
- プロボックス※(トヨタ)
- ファミリア バン(マツダ)
※過去「ルーミー」は「タンク」、「タウンエース」は「ライトエース」、「プロボックス」は「サクシード」という名称でも販売しています。
認証申請における不正行為に関するお問合せ(専用ダイヤル)
フリーコール 0120-055-789 受付時間:9:00~21:00
こちら↓は12/20(水)の第三者委員会・ダイハツの会見です。
不正は多岐にわたりますが、主なものとしては、
- 助手席の衝撃試験しか行っていないのに、運転席側の架空の試験結果を捏造
- 衝撃で開くはずのエアバッグをタイマーで作動させる
- 衝突試験に合格するためにあえて車内に切れ込みを入れる
など、安全性に関わる不正も発覚しています。
ダイハツリコール(エアバック)の可能性の車種も
不正とは別に、リコールについて国土交通省に報告し、判断を求めている車種があります。
現時点では以下の2車種です。
- ダイハツ「キャスト」
- トヨタ「ピクシスジョイ」
この2車種は、エアバッグが作動した際にドアロックがかかってしまうという問題点が見つかっています。
作動後にドアをロックしてしまい、外からの乗員救出に支障がでる恐れがあるといいます。
追記
ダイハツは、1月24日、ダイハツの「キャスト」とOEM(相手先ブランドによる生産)供給しているトヨタの「ピクシスジョイ」の2車種計32万2740台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出たとの報道がありました。
ダイハツリコール(燃料ポンプ)の車種
自動車部品最大手・デンソー製の「燃料ポンプ」の不具合が相次ぎ、リコールの対象は自動車メーカー8社383万台にまで広がっています。
リコールの対象となっているのが、主に2017年から2020年に製造された車です。
- ホンダ N-BOX・フィット
- ダイハツ ムーヴ・タント
- トヨタ ノア・ヴォクシー など
リコール対象の車はかなりの台数に上っていますので、メーカーのHPなどでご確認ください。
リコール対象かどうか検索する方法→リコール等情報対象車両検索
「型式指定」を取り消す車種
1月16日に、以下の3車種で量産に必要な国の認証「型式指定」の取り消し手続きが開始されました。
ダイハツの奥平総一郎社長に是正命令書を交付。
今後、再発防止策の提出と進捗(しんちょく)状況の定期報告を求めました。
- グランマックス
- タウンエース
- ボンゴ
「型式指定」を取り消すってどういうこと?
型式指定を受けるということは、安全基準等をクリアしたとみなされ、量産ができるようになるということです。
すでに上記の3車種に乗っているからといって、車検に通らなくなるということではありません。
型式指定を再取得するまでその車の生産が出来なくなります。再取得には2ヶ月以上かかり、他社メーカーとの生産争いに痛い打撃を受けることになります。
引用元:Yahoo知恵袋
まとめ
この記事では、ダイハツ不正補償や返金は?不正車種・リコールとなる車種は?という内容でお伝えしてきました。
現時点で、詳しい補償や返金内容は伝えられていません。
しかし、対応としては以下の通り説明されています。
ユーザー | 新車/中古車 | 対応内容 |
現時点のダイハツユーザー | 新車 | 認証手続きで不正を行ったが、車内検査では合格点が出た。 引き続き乗車可能 |
中古車 | ダイハツの所有権を離れているので、現時点で補償は考えていない。 | |
納車待ちのユーザー | 未生産 | いつ生産できるか未定(監査中) 購入者には時期未定の状態で納車を待ってもらうことになる |
生産済 | 販売会社ごとに顧客と対話し、納車するかどうか判断 | |
海外ユーザー | 各国の当局に状況を共有し、その国の基準を満たしていれば販売を再開 |